その他歯のコラム
むし歯になる仕組みとだ液のはたらき
むし歯になる仕組み
食べ物を摂取すると、お口の中の歯垢(プラーク)の中にいるむし歯菌が糖分を分解して酸を作り出します。この酸によって歯の表面は溶け始め(脱灰)、その状態が長く続くとむし歯ができます。歯は食事のたびに溶かされ、歯の表面のミネラル成分が流れ出ているのです。
だ液のはたらき
むし歯菌に溶かされた歯を元に戻す
だ液には多くのミネラルセブンが含まれており、だ液のはたらきによって歯のミネラル成分が元に戻る再石灰化が起こります。
むし歯菌が作り出した酸を中和する(緩衝能)
口の中は食後、むし歯菌が作り出した酸によって酸性となります。口の中が酸性のままだと歯が溶けつづけてしまいます。だ液のはたらきによって口の中を酸性から中性に戻し、歯が溶けることを食い止めます。
酸性から中性に戻す働き(緩衝能)が強いほどむし歯になりにくくなります。
緩衝能は生まれつきのものであり、緩衝能が弱くてもだ液の分泌を促すことによって緩衝能のはたらきをカバーすることができます。
だ液が減る原因と分泌量を増やす方法
だ液が減る原因
分泌されるだ液は、加齢、薬の副作用、ストレス、不規則な生活、口呼吸、喫煙、女性ホルモンの低下などで減少し、口の中が乾きやすい、ネバネバするほか、むし歯、歯周病、口臭の原因にもなります。
だ液の分泌量を増やす方法
・キシリトール入りのガムを噛む
・よく噛んで食べる
・こまめに水分補給をする
・口呼吸を改善する
・だ液の分泌を促す食べ物を食べる
(梅干、柑橘系などすっぱいもの・昆布。たまねぎ・リンゴなど)
・唾液腺のマッサージ・舌の運動
・ストレスを解消する