oral cavity

ご年配の方の治療について

自分の足でしっかり歩いて
一生を終えるために!

日本は、寿命という点においては世界でも長生きな国に分類されます。
そんな中、高齢者の方の健康・健常な肉体を支えるという観点では、歯科医療は決して忘れてはならない項目の一つです。口腔内が不潔であったり、歯が数多く失われている状態では、食生活だけでなく健康への様々な悪影響があることがわかっています。
お口のトラブルを改善することにより、かみ合わせの筋力なども回復し、若々しさを取り戻すキッカケにもなります。「既に歯がないから関係ない・・・」なんて諦めないでください!失ってしまった歯も、入れ歯などの方法で補うことは十分可能です。
また当院ではお口の中だけでなく、全身の健康に着目した全身を診る治療を行っております。毎日健康で楽しく過ごせるように、しっかりと噛むためのお口のケアを一緒に始めましょう。

口腔機能低下症を
ご存知ですか?

  • 食事する老夫婦

    口腔機能には、咀嚼、嚥下、発音、唾液分泌、感覚、呼吸などがあります。
    口腔リテラシーの低下、口腔や義歯のケア不良で齲蝕や歯周病になることによって滑舌の低下、食べこぼし、むせがある、かめない食品がある状態をオーラルフレイルといいます。オーラルフレイルは病名ではなく状態であり、地域保健事業、介護予防で対応します。それをそのままにしておくと口腔機能低下症という病気に繋がっていきます。

    口腔機能低下症になっている状態にも関わらず治療を行わずそのままにしていると、嚥下障害や咀嚼機能不全といった専門的な知識がある歯科医師しか対応できない口腔機能障害になってしまいます。

    一般にわかりやすい表現をすると、高齢になって歯のケアがおろそかになると齲蝕や歯周病になって動揺する歯が出てきます。それを放置しておくと口腔機能低下症になります。さらに放置すると口腔機能障害になってしまいますので、口腔機能低下症の段階で歯科にかかることが結果、医療費や介護費用の減少にもつながると考えられます。

  • 改善するには?

    年齢を重ねると、お口の状態(歯数、環境、力、動き)に問題が生じやすくなります。

    ★全身の健康のためにも、お口の機能を保ちましょう!
    ★元気なお口で、豊かな食事と健やかな生活、楽しい毎日を送りましょう!

    そのためには、舌の筋力を鍛える必要があります。
    きみえ歯科では、まずお口の状態を確認するために機能計測をします。計測はとても簡単ですのでご安心ください。現在のお口の状態が確認できたら、筋力アップのトレーニング指導を行います。

  • トレーニング指導の流れ

    1. 問診・アンケート用紙

      Step01問診表・アンケート

      • 普段の習慣に影響を及ぼすものがないか
      • 習癖に影響を及ぼすものがないか

      少しの気付きとトレーニングで改善が期待できます。

    2. 歯の模型を用いた説明

      Step02診査・計測

      舌の力の強さ・唾液量・噛む力・口の周りや舌の動きを測定します。

    3. 女性の口元

      Step03正しい咀嚼・嚥下をするための指導

      「ペコぱんだ」を使った舌の筋力アップや正しい嚥下の獲得などを行っていきます。
      また、口腔周囲筋を鍛えるために、発音トレーニングを指導いたします。

  • ペコぱんだとは

    ペコぱんだ

    舌の力(舌圧ぜつあつ)を鍛えるためのトレーニング用具です。
    舌は食べ物を口の中で受け止めたり、のどの奥に送り込んだりさまざまな働きをします。
    そういった働きには舌の力(舌圧)が必要です。

  • 姿勢矯正とは

    姿勢矯正に用いる器具

    年配者が安心安全に食事を行うためには、誤嚥に注意する必要があります。
    噛む力や飲み込む力が低下している年配者は、誤嚥を予防するためにも正しい姿勢を保つ必要があるのです。
    また正しい姿勢は睡眠時無呼吸症候群の予防にも繋がります。