concept

全身の健康と美容のトータルケア

口腔内と全身の
健康の関係

お口の健康と全身の健康が
深く関係していることを
ご存知でしょうか?

歯や歯ぐきの状態は、お口の中の問題だけに留まらず、体全体の健康状態とも深いつながりがあることが、近年の研究で明らかになってきました。
たとえば、歯周病は糖尿病との関連が指摘されており、お口のケアが全身の健康管理の重要な一部となっています。
また歯並びや噛み合わせやお顔の形は、日々の生活習慣や習癖によってつくられています。「歯が痛い」「噛みにくい」といった不調がお口に現れる場合、噛み方や飲み込み方、立ち姿勢や寝姿勢などの日常の習慣や癖によって歪みが生じ、体がストレスを受けている可能性も考えられます。その根本原因を解決しなければ、歯だけを治療しても、しばらくするとまた同じような不調が繰り返し現れます。
このようにお口の健康と全身の健康は深く関係しており、どちらかが欠けてしまうともう一方の健康に影響を及ぼします。

病気と口腔内の関係

  • 感染症や免疫系との関係

    私たちのお口の中には、無数の細菌が住んでいます。これらの細菌と私たちの体は、通常だとうまくバランスを保っているので問題となることはありません。しかし歯垢として知られる細菌膜が歯の表面に形成されると、口腔内の細菌バランスが崩れ始めます。
    このような状態が続くと、歯周病やむし歯といった感染症を引き起こします。すると、体の防御システムである免疫が活発に働き始め、お口の中に炎症反応が生じてしまうのです。
    特にお口の中の慢性的な炎症は、血液の流れを通じて全身に広がり、心臓や血管の病気、糖尿病、関節の病気などを引き起こしたり、悪化のリスクを高めます。

  • 糖尿病との関係

    糖尿病により血糖値が高い状態が続くと、歯ぐきの血管が傷つきやすくなってしまいます。細菌から身を守る力が弱まり、歯周病にかかりやすくなってしまうのです。このような状態では、一般的な歯周病より症状が進行する傾向にあります。
    また歯周病が進むと、今度は血糖値に影響を与えます。炎症を起こした歯ぐきから有害な物質が出て、血糖値を下げるホルモン(インスリン)がうまく働かなくなってしまうのです。

  • 骨粗鬆症との関係

    骨粗鬆症により全身の骨が弱くなると、歯を支えている顎の骨にも影響が表れます。顎の骨が脆くなることで、歯のぐらつきが生じやすくなってしまうのです。そのため、歯周病の進行も早まる傾向にあります。
    また、歯周病により歯を失うと、通常の食事が取りにくくなります。柔らかいものばかりを摂取するようになると、骨を丈夫に保つための栄養が不足してしまうので、骨粗鬆症の発症リスクも高まるのです。

  • 心血管疾患との関係

    重度の歯周病が続くと、歯ぐきの炎症が血管にまで影響を及ぼします。すると歯ぐきの炎症から有害な物質が血液中に入り込み、血管の内側を傷つけることがあります。
    このように血管が傷ついた状態が続くと、血管の壁が硬くなったり、厚くなったりします。その結果、心筋梗塞や脳卒中といった深刻な病気を引き起こしたり、また悪化のリスクを高めてしまうのです。

  • 早産・低出生体重児との
    関係

    妊娠中は女性ホルモンの変化により、歯ぐきが腫れやすくなります。特に妊娠中期以降は、歯ぐきの炎症が起こりやすいのが特徴です。
    歯周病を放置すると、炎症から生じる物質が血液を通じて、子宮に到達する可能性が高まります。結果的に赤ちゃんが予定日より早く生まれたり、体重が少なくなったりすることがあるのです。

生活習慣と口腔内の関係

  • 姿勢

    日常生活における姿勢は、口腔内の健康状態に大きな影響を及ぼします。
    たとえばパソコン作業やスマートフォンの長時間使用による前傾姿勢が代表的です。猫背や首が前に出る姿勢では、自然と下を向く形となり、口呼吸の習慣が身につきやすくなります。
    口呼吸が続くと唾液の分泌が減り、お口の中が乾燥しやすい状態となります。口呼吸では、口腔内が酸性に傾き、むし歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。
    さらに、デスクワーク中の無意識の食いしばりや、頬杖をつく習慣は、口腔環境の老化を進め、顔の筋肉のバランスを崩します。

  • 食べ方・飲み込み方
    (咀嚼・嚥下)

    前歯で固いものを噛み切る、柔らかい物ばかりを好んで食べる、いつも左側だけで噛むといった食べ方の癖は、口周りの筋肉に歪みをもたらします。特に成長期のお子様では、こうした習慣が歯並びや顎の発達に影響を与えます。
    飲み込み方にも注意が必要です。舌を前に出すようにして食べ物を押し込む癖がついてしまうと、上あごと下あごの噛み合わせに歪みが生じやすくなります。

  • 口腔習癖

    日常的な動作の中で、知らず知らずについてしまう様々な癖が、実はお口に大きな影響を及ぼすのをご存じでしょうか。たとえば寝る前の指しゃぶりは、上の前歯を前に押し出す原因となります。また、パソコン作業中の頬杖は、顔の形にまで歪みを生じさせることがあります。
    他にも、不安な時の唇噛み、集中している時の歯ぎしり、ストレス時の頬の内側噛みなど、感情と結びついた癖も要注意です。これらの習慣は、顎の関節を痛めたり、歯並びを乱したりする可能性を高めます。

  • 表情筋

    笑顔を作る筋肉は、実は歯並びにも深く関わっています。唇の周りを取り巻く筋肉は、歯を外側から包み込むように支えています。このように力のバランスが取れている状態は、美しい歯並びを保つ大切な要素です。
    しかし、年齢とともにこれらの筋肉は衰えていきます。また、いつも口を開けて呼吸する習慣は、唇の筋力を低下させてしまいます。すると、歯を支える力が弱まり、前歯が前に出てきたり、歯並びが乱れたりすることがあるのです。

きみえ歯科の全身を
考えた治療

お口・お顔・お体のすべてを
健康に保つための
トータル治療を行います

当院では、お口だけではなく全身を診て歯を治療します。ご自身でも気づかないうちに体に歪みをもたらしている習慣や癖、姿勢などを正しく直すことがまずは大事。その上で歯を治療し、歯並び、噛み合わせをしっかり整えることで、痛みや不快感を取り除くだけでなく「噛みやすい」「むし歯や歯周病になりにくい」口腔内環境を目指します。
当院のゴールは、あなたが本来持っている健康なお口・お顔・お体を取り戻すことです。むし歯を治すためではなく、全身の健康を向上・維持するために歯医者に通う。これが、新しい歯医者の姿です。さあ人生100年時代、私たちと一緒に本当の健康を目指しましょう。

「健康」と「美しさ」にこだわった、「健康美」を目指します

当院では口腔内を健康に保つための手段として、姿勢の改善や表情筋のエクササイズなどをご提案しています。ただそのような全身の調整は、口腔内の健康のみでなく、基礎代謝の向上やお顔の引き締めなどにもつながります。さらには背筋が整ったり、お顔がすっきりすることで見た目に自信を持つこともできます。
当院は単に病気を治して「健康」になるだけでなく、「美しさ」も追及することによって、見た目や内面も健康的になること、つまりは「健康美」を目指しています。性別や年齢にかかわらず、人生100年時代をより若々しく、美しく過ごしていくためのサポートを行ってまいります。
口腔内のお悩みはもちろん、全身の健康や美しさにお悩みがあれば、ぜひ当院へご相談ください。

「健康美」を目指すための当院の治療

生活習慣の指導

真の健康を手に入れるためには、様々な角度から原因を分析し、根本からの治療を目指す予防医療が欠かせません。
そのため当院では、患者様一人ひとりの生活習慣を丁寧にヒアリング。患者様の生活リズムに合わせて、歯や粘膜の健康維持、口腔機能の改善のための食事習慣指導を行っています。

  • 01
    筋機能訓練と咀嚼指導

    現代の食生活は、調理器具の発達および加工方法が洗練されて、従来よりも食事が柔らかくなっています。柔らかい食事ばかり摂取していると、お口の周りの筋肉が衰えて、咀嚼の機能低下を引き起こしかねません。
    そのため正しい咀嚼方法を身につけたうえで、筋機能を鍛えることが、お口の健康維持には欠かせません。当院では患者様のお口の状況を見極めたうえで、適切なアドバイスを行っています。

  • 02
    食習慣と咀嚼指導

    食べやすさを重視した柔らかい食事は、お口の健康に様々な影響を及ぼします。柔らかい食べ物は糖質に偏りがちで、タンパク質不足を引き起こします。
    このような食習慣が続くと、筋力低下や体の抵抗力の低下を招きます。
    そこで当院では噛める口腔環境を整え、噛み方や飲み込み方など実践的なアドバイスをご提案しています。

  • 03
    顎の位置・舌の位置の矯正

    食事で噛むときや踏ん張るとき以外は、上下の歯は触れないのが正常です。不要な歯の接触は、顎関節症や知覚過敏さらには肩こりなどを招きます。
    また舌の筋肉が弱く、舌の位置が下がっていると、歯並びや発音・姿勢が悪くなります。
    当院では、顎や舌の位置を矯正するためのお口周りの筋力トレーニングを取り入れています。

姿勢改善

私たちの体で最も重い頭部を支えるため、人体には巧妙な仕組みが備わっています。たとえば、まっすぐに伸びた足の上に腰が乗り、その上に頭部が位置する状態を自然に保持している点などが挙げられます。この理想的な状態が崩れると、人体に様々な悪影響を及ぼしてしまうのです。
そこで姿勢に問題があると考えられる患者様へは、正しい姿勢の指導をしています。現在の姿勢の状態をご説明し、患者様毎に意識するポイントや筋力トレーニングなどをご案内いたします。

表情筋(顔筋)エクササイズ

顔の表情を作り出す24種類もの表情筋は、年齢とともに硬くなっていき弾力を失っていきますが、しっかりとトレーニングをすると何歳からでも表情筋の筋力アップが可能です。
表情筋(顔筋)エクササイズでは、エクササイズの方法や注意点、意識すべきポイントをお伝えしています。エクササイズは継続することが大切です。当院ではアフターフォローまでサポートしております。

表情筋(顔筋)エクササイズ